なにが「適正」か「虚偽」かの再定義が必要なのか
2006-12-19
ミサワ九州&ミサワHDのケースはともかく(いやもちろん問題だけれど)。
ミサワ九州、169億円の粉飾認める 実態は債務超過(asahi.com)
ミサワ九州上場廃止へ、債務超過8億2000万円(Yomiuri Online)
日興コーディアルグループのケースは,どの範囲までを連結に含めるのが適正なのかという問題でもあるように思います。
「でもある」というのは,いわゆる「不正の意図」をもっていた場合(ミサワ九州のように)は適正とは言えないだろうということで,このあたり磯崎先生のブログを読もうと思います。
isologue – by 磯崎哲也事務所:日興コーディアルのSPC取引を考える
日興コーディアルさんの件について、あちこちからコメントのリクエストをいただきましたが、特に今まで本件を注視してきたというわけでもないので、時系列で何が起こったかについて、頭の整理をしてみました。
「適正」という言葉は監査におけるキーワードのひとつで,監査基準にも繰り返し出てきます。
たとえば,こんなふうに。(監査基準 第一 監査の目的)
財務諸表監査の目的は,経営者の作成した財務諸表が,一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して,企業の財政状態,経営成績及びキャッシュフローの状況のすべてを重要な点において適正に表示しているかどうかについて,監査人が自ら入手した監査証拠に基づいて判断した結果を意見として表明することにある。
つづけて後段には,
財務諸表の表示が適正である旨の監査人の意見は,財務諸表には,全体として重要な虚偽の表示がないということについて,合理的な保証を得たとの監査人の判断を含んでいる。
「適正」というのは「重要な虚偽の表示がない」とほぼ同じ意味に使われているよう。
「重要な虚偽」って何かが明示されていない(見つけられない)のだけれど,公益や投資家利益を損なうような可能性のあるうそという理解でよかったと思います(かつて習った監査論の記憶によれば)。
で,考えたいこと。
巨大化した企業グループの財務諸表の「適正性」なんて,たとえ「合理的に」という留保つきだとしても,判断できるのか?
だって,全体を把握してる人もできる人もいないし。
それは逆に言えば,何が「虚偽」かなんて,あるいはその可能性の水準を判断できるのか?ってことになると思うのです。
野村のように投資先企業まで連結対象にするのか
大和のようにSPCまでか
日興のように主張するか
(参考)
■財務アナリストの雑感■:証券会社版”だんご3兄弟”−どの団子まで串をさすのかな?−
■財務アナリストの雑感■:日興コーディアルグループ決算に思う −串刺すだんごは増えたけど…−
どれが正しいの?
だって,全体を把握してる人もできる人もいないじゃないか。
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